第21回宝塚映画祭 開催概要
宝塚は映画の都だった! 宝塚で作られた映画の大特集
宝塚は映画の都だった! 古くは戦前、1938年に開設された宝塚映画。戦後、1951年に「宝塚映画製作所」として再出発。しかし、スタジオの焼失という事態に遭うも、1956年4月、最新鋭の設備を誇る東洋一とうたわれたモダンな撮影所がオープン。時あたかも日本映画の全盛期、最新の設備をフル稼動し、時代劇からミュージカル、お得意の人情喜劇、そして文芸大作まで多種多様な映画を作り続け、日本映画の快進撃の一翼を担うなど、映画の黄金期を支え続けた。宝塚の街には、谷口千吉、黒澤明、木下恵介、小津安二郎、稲垣浩、久松静児ら名監督から、森繁久彌、三船敏郎、加山雄三、美空ひばり、江利チエミ、司葉子、新珠三千代、原節子など伝説の映画スターの姿が見られ、街のあちこちでも撮影が行われるなど、まさに宝塚は「映画の都」だった。
21回目となる宝塚映画祭では、9本の宝塚映画を上映。宝塚歌劇の全面協力で生まれた『ジャズ娘乾杯!』や『ハイハイ3人娘』、松林宗恵監督生誕100年を記念し、司葉子、宝田明主演の哀愁メロドラマ『美貌の都』、〈追悼・八千草薫〉として『世にも面白い男の一生 桂春団治』、宝塚映画の力量を内外に示した戦争アクションの傑作『独立機関銃隊未だ射撃中』と『蟻地獄作戦』、そして岡本喜八監督が中里介山原作の大長編に挑んだ『大菩薩峠』、さらにかつて宝塚にあった「宝塚新芸座」総出演の『弥次喜多漫才道中 化け姫騒動の巻』と『漫才長屋は大騒ぎ』の貴重な2作品を特別上映!
また、「阪神間映画特別上映」として阪神・淡路大震災から25周年を記念し、神戸のまちの震災前・震災直後・震災から25年を映し出した3作品を上映するほか、「新作プレミア上映」では、手塚治虫原作・手塚眞監督作品『ばるぼら』と、重度障がい者との共生を描くドキュメンタリー『普通に死ぬ〜いのちの自立〜』を上映します。
- 会 期
- 2020年10月30日(金)~11月5日(木)
- 会 場
- 宝塚シネ・ピピア
(阪急宝塚線「売布神社」駅前/ピピアめふ5F)
- 主 催
宝塚映画祭実行委員会
★宝塚映画祭実行委員会は、「令和元年度 宝塚市 市民文化賞」を受賞しました!
- 共 催
宝塚市
公益財団法人宝塚市文化財団
- 後 援
株式会社エフエム宝塚
宝塚市国際観光協会
- 助 成
- 令和2年度ひょうごの文化発信リーディングプログラム支援事業(兵庫県)
- 協 賛
- 国際ライフパートナー株式会社
- 特別協力
- 宝塚市立手塚治虫記念館
- 協 力
- すみれ座
- お問合せ先
宝塚映画祭実行委員会(シネ・ピピア内)
〒665-0852 兵庫県宝塚市売布2-5-1-5F
TEL: 0797-87-3565 FAX: 0797-83-1013
プログラム概要
宝塚映画名作選
『世にも面白い男の一生 桂春団治』〈追悼・八千草薫〉
『美貌の都』〈松林宗恵監督生誕100年〉
阪神間映画特別上映
阪神・淡路大震災25周年/震災前・震災直後・現在…映画で描かれた神戸
新作プレミア上映
この秋公開の話題作・問題作をいち早く上映!
「宝塚新芸座」とは!?
宝塚歌劇団の創始者でもある小林一三は、幅広い年齢層に親しまれる演劇を目指す「国民劇構想」の1つとして、宝塚歌劇団とは違うもう1つの劇団「宝塚新芸座」を結成。その劇団は約30年間にわたって宝塚大劇場近くにあった宝塚新芸劇場で活動していた。
1950年に小林は「宝塚新芸座道場」を創設、「あれもこれもショウ」というバラエティショーを宝塚第2劇場で上演。翌年には漫才作家の秋田実がミヤコ蝶々・南都雄二、夢路いとし・喜味こいし、秋田Aスケ・Bスケらの漫才師を引き連れて参加。そこには宝塚歌劇団の現役生徒、宝塚歌劇団に特設されていた男子部らが出向という形で参加して、笑いと歌、ダンスのバラエティショーが上演された。
1951年には正式に宝塚新芸座が結成され、宝塚映画劇場(後に宝塚新芸劇場と改称)で毎月違う演目が上演。しかし、翌年に秋田実が方向性の違いで離脱。以後、劇団は今東光原作の「河内もの」や花登筺作品など人情喜劇を上演する劇団として存続。1972年7月に新芸劇場の取り壊しのために、同劇場で最終公演を行いました。その後、「宝塚新芸座」はプロダクションとして活動を続け、1985年に残っていた劇団員も退団、その歴史を閉じました。在籍していた劇団員で広く知られる人物ではミヤコ蝶々・南都雄二、夢路いとし・喜味こいし、秋田Aスケ・Bスケ、横山ノック、笑福亭松之助、石井光三らいる。
(文責・演劇ライター 辻則彦)
お客様へのお願い
- 劇場入口にアルコール消毒液を設置しておりますので、必ず手指の消毒をお願いします。
- シネマフロアーおよび劇場内では必ずマスクの着用をお願いします。ご着用いただけない場合は、映画のご鑑賞をお断りさせていただきますので、予めご了承くださいませ。上映中もマスクの着用を必ずお願いします。
- 場内へのお持ち込みはドリンクのみとなります。ドリンクを飲まれる際は、周りのお客様へのご配慮をお願いいたします。
- 場内でのお食事はお断りいたします。
- 発熱、咳などの症状がある方は、ご入場をお断りします。
- 舞台あいさつは、飛沫防止シートを設置し、感染予防対策を行なったうえで行います。また、舞台あいさつの際は最前列のお席の販売はいたしませんので、予めご了承ください。
