開催概要Outline

宝塚は映画の都だった!
宝塚で作られた映画の大特集

◆宝塚は映画の都だった! 古くは戦前、1938年に開設された宝塚映画。戦後、1951年に「宝塚映画製作所」として再出発。しかし、スタジオの焼失という事態に遭うも、1956年4月、最新鋭の設備を誇る東洋一と謳われたモダンな撮影所がオープン。日本映画の全盛期、最新の設備をフル稼動し、時代劇からミュージカル、お得意の人情喜劇、文芸大作まで多種多様な映画を作り続け、日本映画の快進撃の一翼を担うなど、映画の黄金期を支え続けた。宝塚の街には、小津安二郎、黒澤明、成瀬巳喜男、木下惠介、谷口千吉、稲垣浩らの名監督から、森繁久彌、三船敏郎、嵐寛寿郎、加山雄三、淡島千景、新珠三千代、原節子、高峰秀子、乙羽信子、美空ひばり、江利チエミ、司葉子など伝説の映画スターの姿が見られ、街のあちこちで撮影が行なわれるなど、まさに宝塚は「映画の都」だった!

◆26回目となる宝塚映画祭では、名匠小津安二郎監督が唯一宝塚で撮った『小早川家の秋』(1961)、岡本喜八監督の時代劇『大菩薩峠』(1966)など「宝塚映画製作所」で製作された6本の宝塚映画を上映します。記念トークでは、製作所の後継会社「宝塚映像」で製作されたTV映画にも言及します。戦後80年特集では、広島で被爆して亡くなった宝塚歌劇出身のスター、園井恵子さん出演の名作『無法松の一生』と、野坂昭如原作の名作アニメ『火垂るの墓』、このほか「文芸映画特集」、新作プレミア上映では白羽弥仁監督最新作『道草キッチン』、「スペシャル企画」では<エール・ザ・シネ・ピピア>として映画館にまつわる作品やリム・カーワイ監督、小田香監督を迎えてのトークショーなど、ゲストも多数来場。 宝塚映画祭をお楽しみください。

会 期2025年11月21日(金)〜
11月27日(木) <1週間>
会 場宝塚シネ・ピピア
(阪急宝塚線「売布神社」駅前/ピピアめふ5F)
主 催宝塚映画祭実行委員会
★宝塚映画祭実行委員会は、「令和元年度 宝塚市 市民文化賞」を受賞しました!
共 催宝塚市
公益財団法人宝塚市文化財団
後 援株式会社エフエム宝塚
協 賛国際ライフパートナー株式会社
協 力東宝、松竹、日活、KADOKAWA、新潮社、キョウタス、アンプラグド、cinema drifters、スリーピン、ユーロスペース、すみれ座、シネ・ピピア
お問い合わせ宝塚映画祭実行委員会
(シネ・ピピア内)
〒665-0852
兵庫県宝塚市売布2-5-1-5F
Tel. 0797-87-3565 
Fax. 0797-83-1013

プログラム概要Program Outline

宝塚映画名作選

宝塚映画製作所で作られた名作の数々、6作品一挙上映!

『お姐ちゃんに任しとキ!』
団令子 生誕90年
『小早川家の秋』
原節子 没後10年
『ある大阪の女』
団令子 生誕90年
『暁の合唱』
宝田明 没後3年
『士魂魔道 大龍巻』
稲垣浩 生誕120年
『大菩薩峠』
岡本喜八 没後20年

戦後80年記念特集

宝塚出身のスター、園井恵子さんは広島で被爆し死去。園井さん出演の日本映画屈指の名作『無法松の一生』と、阪神間が舞台の名作アニメ『火垂るの墓』を、戦後80年を記念し上映します。

『無法松の一生』
稲垣浩 生誕120年/園井恵子 没後80年
〈併映〉短編ドキュメント『ウィール・オブ・フェイト~映画「無法松の一生」をめぐる数奇な運命~』
『火垂るの墓』
野坂昭如 没後10年

文芸映画特集

生誕100年を迎えた三島由紀夫原作の名作『潮騒』と、かつて宝塚にお住まいの画家で2011年に88歳で亡くなった元永定正さんが特別出演されている『利休』(野上彌生子原作)の2本の文芸映画を上映。

『潮騒』
三島由紀夫 生誕100年 没後55年
『利休』
野上彌生子 生誕140年

特別招待作品上映

監督・白羽弥仁、主演・中江有里の話題作をいち早くプレミア上映!!

『道草キッチン』

宝塚映画祭2025 スペシャル企画

<映画館にまつわる特集〜エール・ザ・シネ・ピピア>
ミニシアターの苦境が伝えられる中、映画でシネ・ピピアを応援する!

『映画を愛する君へ』
『ディス・マジック・モーメント』

<映画ニューウェーブ 小田香監督特集>
第1回大島渚賞に輝き、いま最も新しい小田香監督の意欲作2本を爆音上映!!
※この2作品は音量をあげての「音量アップ上映」となります。

『鉱 ARAGANE』
『Underground アンダーグラウンド』クロージング上映

〈お客様へのお願い〉